慶應義塾大学通信教育課程

satoshinoshin’s diary

慶應義塾大学通信教育課程文学部第1類在学中

美術館賞

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上野の国立西洋美術館世界文化遺産)に行って、ルーベンス展をにてルーベンスの作品を鑑賞しました。

美術はまったく詳しくないですが、大学で勉強したい一つの分野です。

 

ルーベンスの絵はとにかく人間描写と肉体描写。

 

この展覧会ではルーベンスが参考にした人間の彫刻も展示してあり、筋肉の盛り上がった感じや、人の表情がよく絵画に転じられていると感じました。

 

主として描かれる人間は、すべからく男性であれば筋肉質であり、女性であればふくよかな方々でした。

昔ってそんなに筋肉質で肉付きの良い人がいっぱいいたのかな〜とか思いながら見てました。

それに比べるとモデルとかみんな触ったらすぐ折れちゃいそうで、現代の方がやせ細っていて貧弱な感じがします。画家が描きたいのは、触ったらどうなるのかな〜とか想像力を掻き立てられるものなのでしょうか。

僕はもともと思っているのですが、今日の展示を観て改めて間違っていなかったと確信できました。

「痩せてりゃいいってもんじゃない。」 

そして、自分も少し筋肉付けなきゃいけないかな。

 

数々のルーベンスの絵を観ながら考えていたのは、人に好きなタイプを聞かれたときの答えとして

 

ヘラクレスルーベンスの描くヘラクレス

 

と答えてみると相手はどう思うかなとか考えてました。

 

1.ぽかんとするか、2.引くか、3.「ユーモアと知性を兼ね備えた人だな」と思われるか。

 

おそらく大抵の人は前者の二つだと思うので、特に初対面の人にはこのようなやり取りは絶対しないと思いますが、筋肉質な男性が好みの方は一見の価値があると思います。

ルーベンスは解剖学にも精通していたこともあり、筋肉の仕組みも理解した上で描いています。(骨とかもやけにリアルだったりします。)しかも、みんな少し渋めな雰囲気を醸し出しながら筋肉質なんです。

RIZAPにいる30代ぐらいの年齢の方の鍛えている姿も魅力的だとは思いますが、たまにはなかなかお目にかかることのない味わいもいかがでしょうか。

 

しかも。学生は1,000円で鑑賞することができます。

学割が使いたいという思いもあり行って観たのですが、行ってすごく良かったです。

 

ルーベンス以外の画家の絵もちらほら展示しております。

興味深かったのが、ルノワールルーベンスの絵画を模写している作品が展示してありました。

陰影を強調し、一人一人を健康的に美しくはっきりと描くルーベンスの作品を見本としながらも、印象派ルノワールはやはり全体的に光に包まれたような「ふわっ」とした感じに仕上げておりました。

後世に名を残す有名な人物たちも日頃の鍛錬、試行錯誤は不可欠だったようです。

 

あとは一つ一つの絵画がでかいです。

 

ともあれ見応えは存分にあるので、芸術の秋に行ってみるものいいと思います。

 

「考える人ネクタイ」を買おうかだいぶ迷ってやめました。

 

#慶應通信 #国立西洋美術館 #ルーベンス